国内のバイク市場にブームの兆しが見えている。中高年齢層の「リターンライダー」の拡大に加え、バイク部で活動する
女子高生を描いた学園マンガ『ばくおん!!』やバイク好きを公言するお笑い芸人の登場などで若年層にもじわりと人気が
浸透。メーカー各社はスマートフォン用の交流アプリなどで新たな楽しみを提案し、縮小傾向の市場底入れを目指している。
ホンダが11月下旬、交通教育センターレインボー埼玉で開いた40〜60代が対象の講座「ナイスミドルのためのスマート
ライディングスクール」。講師の宮城光さん(53)が、参加者約20人にバイクの乗り方を丁寧に指導していた。
ブレーキングやスラローム、Uターンなどをみっちり反復練習する。千葉県我孫子市から参加した自営業の男性(50)は30年来の
バイク乗りだが、「同年代の事故が多いので参加した。講座で信号の認知に思ったより時間がかかっていることが分かったので、
これから速度に気をつけたい」と話した。
ライダーがすてきな時代になった」と語る。今年の講座は全3回ともにほぼ満員で、平成28年は他地域での開催も検討する。
日本自動車工業会によると、25年度の新車購入者の平均年齢は51.0歳。17年度は42.7歳だったので、ほぼ同じ世代が
主な購買層として推移している。
背景には昭和57年に全国高等学校PTA連合会が決議したことで全国に広がった「三ない運動」がある。バイクを危険な乗り物として
「買わせない」「運転させない」「免許を取らせない」を掲げ、若者をバイク市場から遠ざけた。最近は安全運転教育の重視に
転換しているが、運動を高校時代に経験した親世代の影響で「若年層にもマイナスイメージが残っている」(業界関係者)
その結果、平成26年の国内市場は44万9628台と10年間で4割縮小。ピークの326万9872台(昭和57年)からは10分の1程度まで
縮小しており、各社は「クルマ以上に若者離れが顕著だ」(大手幹部)と不安を募らせる。
ベストセラー。最新6巻の読者は20代が4割弱、10代も2割を占めるなど若者に人気を広げ、来年にはアニメ化が決定している。
担当編集者は「リターンライダーの声を多く頂く。業界の活性化を願う人々の理解と共感も得たことが人気につながった」と話す。
またバイク好きのお笑い芸人の存在も追い風だ。人気テレビ番組「アメトーーク!」が22年2月に放送した「バイク芸人」は、
平均視聴率が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。約570回の放送のうち30位以内に入る高視聴率で、24年11月に
第2弾、26年5月には第3弾として「今、バイクが熱い芸人」を放送した。先駆けの人気コンビ「チュートリアル」の福田充徳さんは、
レースの解説を務めるなど本格派も誕生している。
この状況を受け、市場にも変化が表れ始めた。ヤマハが昨年12月に発売したスポーツ車「YZF−R25」は9月までに販売が年間計画の
7000台を超え、購入者の平均年齢が33歳と若者に人気だ。55万6200円と手の届く価格に加え、「スポーツ車の魅力が伝わった」
(広報グループ)。
される。だが、国内市場の縮小が続けば開発力低下や人材不足につながる恐れがある。世界市場を主導する競争力を保つには、
マンガや芸人などを契機にバイク人気を取り戻すことが不可欠になる。
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