セントラルフロリダ大学の研究チームが、可視領域の光を、従来よりも広い面積にわたって制御するナノ構造体の作製に成功した。戦闘機のような大きな物体を隠すことも可能になるかもしれない。
セントラルフロリダ大学の研究チームが、いわゆる「透明マント」の開発で革新的な成果を上げた。可視領域の光を、従来よりも広い面積にわたって制御するナノ構造体の作製に成功したのだ。
透明化技術はこれまで、マイクロ波などのごく限られた波長域でのみ可能だった(なお、現実の透明化技術は、周囲の光を曲げることで物体を覆い隠すものが多く、したがって、見た目は透明というより、映画『プレデター』のような、液体の鏡に覆われた感じになる)。
デバシス・チャンダ率いるセントラルフロリダ大学の研究チームは、物体を見えなくする、漁網のような網の目構造のメタマテリアル(正確に言うと、負の屈折率のメタマテリアル)を作製し、『Advanced Optical Materials』の3月号で発表した。
このメタマテリアルは、銀と誘電体の複合膜を、ナノトランスファー(ナノ転写)プリンティングと呼ばれる技術を用いて、フレキシブル基板上に、広い面積にわたって転写したものだ。
複合膜を多層に重ね、漁網のような網目状のナノスケールパターンを作ることで、可視領域の光を制御できるようになっている。つまり、3次元空間における電磁波の共鳴を、構造操作によって制御することで、光の伝播の精密な制御を可能にしている。 この技術を用いることで、従来のミクロン単位に比べて大きな面積(4cm四方)の素材を作製することができた。
<中略>
チャンダ氏のチームは、今後さらに研究を進めることで、戦闘機を覆い隠すのに使える、大面積の「透明マント」開発に成功する可能性がある。この分野ではほかにも、デューク大学の電気工学チームが、3Dプリントしたポリマーを使ってマイクロ波を屈折させる透明マント技術を開発している。
また、BAEシステムズは2011年に、赤外線カメラ向けの「光学迷彩」技術「Adaptiv」を発表している(日本語版記事)。この技術を使えば、熱追尾式ミサイルや赤外線カメラなどから車両等を見えなくするだけでなく、戦車を牛に見せかけるカモフラージュ映像を表示することも可能になる。
詳細はこちらから
攻殻機動隊の世界
— よしお / 大野益久 (@yoshio_j) April 15, 2014
その明らかに誤解を招く冒頭の写真をやめるんだ
— 村人。 (@murabito_maru) April 15, 2014
この写真は間違いだね。影さえも出ないはず。光学迷彩来ましたね〜10年ほど前にも東大の研究室が動画をアップしてたように思いますが、その時はカメラでのごまかしに近かったけど、今回は光の屈折を利用した本物っぽい。
— Tsuyoshi Motobe (@TsuyoshiMotobe) April 15, 2014
なにこれハンパない
— 木原大知 (@daidaichee) April 15, 2014
プレデターの透明技術実現化!!!!
— サミー (@Sammy_4649) April 15, 2014
まだ身体を隠すわけにはいかないな。「この技術を用いることで、従来のミクロン単位に比べて大きな面積(4cm四方)の素材を作製することができた」
— 田中幸宏 (@tanayuki) April 15, 2014
ステルス迷彩の技術ももうすぐか
— ミノ (@onionlab02) April 15, 2014
光学迷彩が現実になりつつある。こんなのを搭載した兵器が実用化されるとか、ますますSFが現実に。
— Makoto Nakakarumai (@caesar_magnus) April 15, 2014
すごい時代になったものだなぁ。
— Miyuki Kikuchi (@pinkslade) April 15, 2014
とは言うけど、今出来上がってるものがどんなのかっていう画像はいまだに出てないんだよね。それ故にフカしてるんじゃないかという疑念は晴れない。
— shoot_c_na@寧々さん萌え (@shoot_c_na) April 15, 2014
【関連】アメリカ軍兵士が透明人間化する? 量子ステルスで光を屈折させた迷彩服がとにかく凄い
アメリカ軍兵士が透明人間化する?
By maash
2012年12月11日Posted in: テクノロジー
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2245935/The-camouflage-fabric-make-soldiers-INVISIBLE-Company-claims-Pentagon-backing-miracle-material.html
近未来映画のスパイ的技術が現実になるのには慣れてきたけれども、このステルス技術はちょっと凄い。
これは、開発中の量子ステルス(Quantum Stealth)マントで、すでに米軍とカナダ軍にデモンストレーションされ、支援を約束されたという。
映画「インビジブル」が現実化したようなものだ。
これからは、兵士の姿は見えなくなる…。
マントはまわりの光を使って迷彩化するが、これで暗視ゴーグルもごまかせるらしい。
カナダの会社(Hyperstealth Biotechnology Corp)が開発しているが、その技術の内容は当然秘密で、そのモックアップだけをウェブサイトhttp://www.hyperstealth.com/に掲載している。それが上の画像。
商品は、カメラ、電池、ライトを使わず(これらを使った技術はすでにある)、軽量、安価だという。
あまりに凄すぎて、実在を疑う人ばかりらしい。
それにしても、これが市販されると、犯罪に悪用されることは間違いない…。
動画
http://edition.cnn.com/video/#/video/us/2012/12/04/tsr-lawrence-invisble-camo-technology.cnn
メーカーHP
http://www.hyperstealth.com/Quantum-Stealth/index.html
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コメント一覧 ⇒ブログ・はてなブックマークにコメントする
1 名前 : 名無しにかわりまして妹Vがお送りします投稿日:2014年04月15日 21:17 ▼このコメントに返信 こにでや
2 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月15日 21:44 ▼このコメントに返信 はよ!はよ!
3 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月15日 22:13 ▼このコメントに返信 軍事用四足歩行荷物運搬機+光学迷彩技術+戦車=????
4 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月15日 22:17 ▼このコメントに返信 透明マントというより、実際は透明ハウスみたいな大きさになるだろうけどね。
可視領域って、可視光の全波長で透過が出来るのかな?それなら凄いけど、単波長なら結局レーダーに引っかからないくらいの用途で限界かな
5 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月15日 22:39 ▼このコメントに返信 悪いけど、光制御による完全な透明マントは物理的に不可能。可視光域をカバーする透明マントの光制御は、相対論の超光速通信と同義であることが数学的に証明されている(興味があるやつは、Transformation Opticsでぐぐれ)。だから透明マントができるのは、タイムマシンの完成後。
6 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月15日 23:34 ▼このコメントに返信 そこまで完璧な透明性を目指してるわけじゃないと思うけれど
7 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月15日 23:44 ▼このコメントに返信 車にひかれないように注意しないと
8 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月16日 00:02 ▼このコメントに返信 ドヤ顔で極論かっけーっす
9 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月16日 05:03 ▼このコメントに返信 ハリーポッター
10 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月16日 05:29 ▼このコメントに返信 影が出ないってのはちゃんとギャグですって注釈付けないとw
11 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月16日 11:47 ▼このコメントに返信 透明マントつーても、ガラスのように屈折率変えて透明になるんではなく
後ろの光景をマントに写して透明に見せかけるだけだからな。
発想自体は忍者の隠れ蓑や迷彩服と同じ。
12 名前 : 暇つぶしの名無しさん投稿日:2014年04月27日 22:15 ▼このコメントに返信 一瞬目の構造と同じものを作れば隠せるんじゃないかと思ってしまった。